ダイバーズウォッチなどのスポーティなタイプの時計をされている男性も多いのですが、日常使いでは問題はないものの、フォーマルな場面では避けるのが無難だと思います。文字盤やベルトの大きさは、体型とのバランスを考慮してください。腕にはめてみて、文字盤が大きく目立ちすぎたり、ベルトの太さで腕が細く見えてしまう場合には、もう少し小さめのタイプを選ぶべきでしょう。私のお客様には、自分のキャラクターを印象づけるためにあえて個性的な時計をお使いの方もいらっしゃいます。その方も、大切な場面ではクラシックなタイプの時計をお使いのようですが、日常では珍しい時計を使って、相手との話題作りに役立てているということでした。時計はアクセサリフといいましたが、ご自身のキャラクターや個性を出したい場合に上手に使うこともできますね。素敵な時計をつけていると、相手とのちょっとした会話のきっかけにもなり、コミュニケーションがうまくいくこともあるでしょう。周囲とのバランスを考えながら、あなたに似合うものを探してみてください。
シルクのコートを現在は着ているが(一〇年近く着ている)、これは旅行に必ず持参している。レインコートにするには相応しくないとのことだけど、私は平気、雨の日も使用。「あのコートも何年も着ているから、そろそろ次を買わなきゃね」と友人にいった。「要らなくなったら頂戴」「んー。きっと要らなくならないわよ」そうなのだ、これほど重宝するコートもないのだもの。素敵なコートが手に入ったとしても、これは別。軽いコートは何かと便利なのだ。春とはいえまだ肌寒い子どもの卒業式にも何度も着た。二人の子どもの小学校、中学校、そしてこの春の高校の卒業式にも着ることになるだろう。などと、いかに自分か質素で堅実かとアピールしているかに見えるが、その裏の衝動買いでプラスマイナスゼロです。本当は質素で堅実こそ、私の理想とする生き方なのだ。お疑いだと思うけど、ホント。
着こなしルールーブックの「ネクタイ幅と下襟幅は同じでなければならない」という記述が審美的な意味に支えられていることを理解した。もう1ヵ所は、肩から胸のライン。スーツの上半身のシルエットの決め手になるのがまさにこの部分であるが、ここに芯地やパッドを入れながら調整していくとき、仕立て屋は武士の肩衣をイメージするそうだ。肩から胸はがっしりと量感をもたせて、ウェストラインのボタンの位置まで、肩衣をまとった武士のイメージ。そしてボタンから下はやわらかく流す。「いくら注文服とはいえ、体にそのまんま合わせた服を作るのじゃあ、よろしくないんですよ。作業着じゃないのですから。やはり着たときにかっこよく見える服でなきや」というわけで、左肩が傾斜している客には左側に多めの(柔らかい)芯地を入れて補正し、いか旦屑の客には首付近にパッドを入れて修正して、背筋と肩線が直角にクロスする肩衣をつけた武士の身体に作り替える。実際にモデルになってもらった人の話によれば、見た目の堅い印象にもかかわらず、「服を着たときのほうが本当の身体」のような、自然で安心できる着心地だという。